独特な外見や生態が魅力的で、近年ペットとして人気が高まっている爬虫類。
犬や猫とは異なる魅力があり、癒しを求める人々から注目されています。
爬虫類を飼育する中で大事と言われているのが、カルシウムです。
こんな方にオススメの記事
- なぜカルシウムがいるの?
- どうやってあげたら良いの?
- ガットローディング・ダスティングってなに?
なぜカルシウムが必要か?
- 骨格の形成
爬虫類の骨格は、哺乳類とは異なり、カルシウムを多く含む硬い組織でできています。
- 甲羅の形成
亀やカメレオンなどの甲羅は、カルシウムを主成分とする硬い組織です。
- 筋肉の働き
カルシウムは、筋肉の収縮にも関与しています。
特に成長期や妊娠中のメスには、丈夫な卵を作るために大量のカルシウムが必要になります。
カルシウム不足による病気
- 骨の変形
背骨や四肢の骨が曲がったり、軟らかくなったりします。
- 甲羅の軟化
亀などの甲羅が軟らかくなり、変形することがあります。
- 筋肉の震えや痙攣
筋肉の機能が低下し、震えや痙攣を起こすことがあります。
- 食欲不振
全身の状態が悪くなり、食欲が低下することがあります。
- 成長不良
カルシウム不足は、成長を阻害し、体が小さく、弱々しくなることがあります。
どうやってカルシウムを与える?
カルシウムの与え方は大きく2つあります。
ダスティング
爬虫類の餌として与えるコオロギやデュビアだけでは、生命維持に必要な栄養素が足りていません。
野生化では爬虫類は様々なものを食べて生活しているため、栄養が偏ることは少ないのです。
ですが、飼育下ではどうしてもコオロギだけになってしまうため、栄養が偏ったり過不足が起こりやすいのです。
そのため、餌にカルシウムを直接振りかけます。
その行為を「ダスティング」といいます。
ガッドローディング
ダスティングと目的は同じだが、時間がかかります。
与えるコオロギやデュビアに栄養価の高い餌を与え、その昆虫を与えることを「ガッドローディング」といいます。
これはコオロギなどの生き餌を飼育している人には向いている方法ですね。
カルシウム以外に必要な栄養素
ビタミンD3
ビタミンD3はカルシウム吸収を促進する働きがあります。
多くの爬虫類は、紫外線(UVB)を浴びることで体内でビタミンD3を合成できます。
リン
爬虫類の健康維持において、カルシウムと並んで重要なミネラルが「リン」です。
カルシウムとリンは、骨や歯の形成に深く関わっており、そのバランスが非常に重要です。
カルシウムとリンの理想的な比率は、爬虫類の種類や成長段階によって異なりますが、一般的にはカルシウム:リン=2:1が目安とされています。
昆虫にはリンが多く含まれているため、これらの餌を頻繁に与える場合は、カルシウムの補給をしっかりと行う必要があります。
まとめ
カルシウムは、爬虫類の健康維持に欠かせない栄養素です。しかし、不足も過剰も良くありません。
爬虫類とカルシウムのまとめ
- コオロギだけは栄養不足のため、カルシウム必須。
- UVBライトまたはサプリメントでビタミンD3摂取させる。
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