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フトアゴヒゲトカゲ とは?
フトアゴヒゲトカゲ について、詳しく書いていますので見てください。
生息地はオーストラリア
オーストラリアの中でも乾燥した地域、特に中央部や南部の砂漠地帯に生息しています。
オーストラリアの季節は、日本とちょうど反対。日本が暑い夏の間、オーストラリアは冬を迎えます。
生息地オーストラリアの気候
生息地オーストラリア砂漠地帯は夏の灼熱の暑さと冬の朝晩の凍るような寒さがあります。
年間を通して最低気温と最高気温の差が約20℃近くあり、常に激しい気温差があります。
- オーストラリアの中央地域の気温
月 | 平均最高気温(℃) | 平均最低気温(℃) | 平均降水量(mm) |
---|---|---|---|
1月 | 38.4 | 22.8 | 29.0 |
2月 | 36.9 | 22.1 | 42.6 |
3月 | 34.5 | 19.3 | 36.7 |
4月 | 29.8 | 14.4 | 17.4 |
5月 | 24.3 | 9.3 | 16.4 |
6月 | 20.3 | 5.7 | 20.5 |
7月 | 20.5 | 4.5 | 18.8 |
8月 | 23.6 | 5.9 | 5.3 |
9月 | 28.7 | 10.7 | 7.9 |
10月 | 32.4 | 14.9 | 21.5 |
11月 | 35.1 | 18.4 | 35.2 |
12月 | 36.4 | 20.8 | 48.8 |
1月(夏)の気温
日中の最高気温は40℃近くになり、かなり過酷な環境で過ごしている。
夜間は20℃と日中との寒暖差がかなりみられます。
7月(冬)の気温
日中の最高気温は20℃程度で日本の冬と比べるとかなり過ごしやすい気候です。
夜間は4℃程度とかなり冷え込んでおり、岩場などに隠れて過ごしている。
1月(夏)の湿度
- 日中:約20〜30%
- 夜間:約40〜60%
夏の日中は乾燥気味で、夜間は適度に湿度がある様子です。
7月(冬)の湿度
- 日中:約20〜60%
- 夜間:約40〜80%
冬の夜間は場所によってはかなりジメジメした環境もある様子です。
フトアゴヒゲトカゲ の推奨温度
フトアゴヒゲトカゲ の温度管理では温度勾配とバスキングスポットの表面温度が大事になってきます。
バスキングスポット | 40〜45℃(表面温度) |
温度勾配 | 22〜37℃ |
夜間温度 | 20〜25℃ |
バスキングスポットの表面温度
日光浴(バスキング)は体温を上げるなど、健康を維持するために不可欠な行動です。
そのバスキングスポットの表面温度は42〜45℃程度まであげる必要があります。
バスキングスポットの温度が低いと十分に消化できず吐き戻しや消化不良などになってしまいます。
温度計などで測定し、バスキングライトのワット数や照射距離で調節しましょう。
バスキングライトの場合は斜めに照射することでバスキングスポット内にも温度勾配をつけることができ、より快適な環境を作ることができます。
バスキングスポットの注意点
フトアゴヒゲトカゲは体温が十分に温まるとバスキングスポットから離れますが、これが適正温度になっている証拠です。
逆にずっとバスキングスポットにいるようであれば温度不足の可能性があるので、表面温度を測定し、調整してください。
ケージ内に温度勾配をつける
ケージ内の温度勾配は22〜37℃が推奨されています。
- バスキングスポット周辺:37℃
- 中間スペース:30℃程
- バスキングスポット反対側:22〜25℃
フトアゴヒゲトカゲがシェルターや飼育ケージの低温部で地面を掘るような行動をしている場合、高温度すぎて、涼しいところを探している可能性があります。
真夏は低温部分を22℃まで下げるのは難しいため、最低でも25℃くらいまでは下げておきましょう。
夜間温度
夜間の温度は20〜25℃を維持できるようにしましょう。
冬場に20℃を下回りそうであれば、ヒーターや保温球で保温する必要があります。
健康的なフトアゴヒゲトカゲで日中にしっかりとバスキングし、体温を上がれていれば夜間温度が多少20℃下回る程度なら問題ありません。
15℃を下回ると冬眠モードになってしまうため、保温してあげる必要があります。
フトアゴヒゲトカゲ の推奨湿度
日中 | 30〜40% |
夜間 | 40〜60% |
ケージ内の湿度は日中30〜40%、夜間40〜60%程度が推奨されています。
湿度が保てていれば、日中はバスキングスポット周辺の湿度が下がり自然と湿度勾配がつきます。
夜間は日中よりも湿度を上げます。自然と気温の低下とともに湿度も上がるはずです。
フトアゴヒゲトカゲは野生下では岩の隙間や土のなかを夜間探していることが多いです。
そのような環境では高湿度を保っていると考えられるため、飼育下でもシェルター内はなるべく湿度を保ちましょう。
まとめ
フトアゴヒゲトカゲは変温動物ため、自身の体温を一定に保つことができず、外界の温度によって体温が変化する生き物です。
そのため、飼育するには温度と湿度管理がとても重要です。
ガイドラインは充実していますが、うまくコントロールできるかどうかは飼育者にかかっています。
この記事を参考に飼育ケージ内の環境を整えてあげ、フトアゴヒゲトカゲを飼育しましょう。
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