クレステッドゲッコーがガラスなどに張り付けず、滑る原因は様々です。
飼育環境や個体の状態によって異なりますが、主な原因と対策について解説します。
クレステッドゲッコーの生態
クレステッドゲッコーの生態について詳しく書いていますので、こちらもぜひ読んでください。
ガラスに張り付くことができる理由とは?
クレステッドゲッコーに限らず、ヤモリは趾下薄板(しかはくばん)という構造のおかげで張り付くことができています。
趾下薄板(しかはくばん)
その趾下薄板の表面には、マイクロメートル(1000分の1mm)サイズの太い毛が生えています。
さらにこれらの太い毛の先は、ナノメートル(1000000分の1mm)サイズの細い毛に枝分かれしています。
そして細い毛の先は、ヘラ状(スプーンのような楕円状の形)になっていて壁などの凸凹面に接しやすい形になっています。
張り付けない・滑っている原因と対処方法について
クレステッドゲッコーがケージ内で張り付けない・滑ってしまっている原因と対処方法を下記にまとめています。
脱皮前
脱皮前は皮を脱ぐために皮が浮いてきている場合があります。
そのため、うまくケージ内で上手く張り付けない状態がみられます。
脱皮前の見分け方は、全体が白っぽくなり少しずつ皮が浮いてきます。
脱皮時は湿度が必要なため、60%以上になるよう霧吹きなどをしてあげましょう。
飼育環境などについて記事も書いてますので、ぜひ見てください。
脱皮不全
脱皮後にガラスに張り付けず、滑っている場合は脱皮不全が考えられます。
脱皮不全とは指先などに皮が残ってしまい、最悪の場合、壊死してしまう可能性があります。
野生では木や葉っぱに擦り付けて脱皮を行うため、レイアウトに流木などを置いてあげると良いでしょう。
指先に脱皮が残ってしまっている場合、除去してあげる必要がありますが、注意点があります。
脱皮時の注意点
湿度が60%以上に保ち、残っている皮は 1日様子をみる
まだ残っている場合は、湿らせた指などで優しく撫でるように皮を取る
湿度が低い・水分不足
冬など乾燥する時期や、身体の水分不足でも張り付けなくなってしまう場合があります。
水入れの設置や霧吹きで壁に水滴をつけることで、クレステッドゲッコーが水分摂取できるようにしてあげましょう。
くる病
くる病とは、カルシウム不足やビタミンD不足によって骨が軟化する病気です。正式には代謝性骨疾患と呼ばれ、骨の成長が阻害され、変形や骨折が起こることが特徴です。
くる病の初期症状として、張り付けなくなる場合があります。
張り付けず、滑って落ちている症状が長い期間続く場合は病院に受診し、医者の指示のもとカルシウムとビタミンD3をダスティングをしてあげましょう。
カルシウムと爬虫類についても書いていますので、読んでみてください。
まとめ
クレステッドゲッコーがガラスなどに張り付けず、滑ってしまう原因についてまとめてみました。
ほとんどの理由が、脱皮によるものと考えられるため、クレステッドゲッコーにとって良い環境作りが必要です。
自分での判断が難しい場合は購入したショップや爬虫類を見てくれる病院での相談が良いでしょう。
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